アメリカは自由の国と良く表現されますが、非移民が就労VISAを取得してアメリカに入国するというのはかなりハードルが高いのが現実です。ましてや私が申請する時期と移民問題政策を大きく謳っているトランプ大統領が就任するタイミングがベストマッチし、さらに取得のハードルが上がると予測しました。
私が申請をしようとしたVISAはP1ビザとO1ビザの2種類です。詳細は次の通りです。
P1Aビザ
1. P-1 Aカテゴリーは、個人的にまたはグループ・チームの一員として、特定の競技大会に参加するため一時的に渡米する、国際的に認知されたレベルの競技スキルのある運動競技者に適用される。
2. 個人の運動競技者に対する認定審査基準:
① 運動競技者の渡米目的は、競技者が高いレベルの成績をあげていることで国際的に認知されている個人のイベント、競技会又は実演への参加である。
② 通常より相当高度な技術があり且つ広く認知されていることで、複数の国で業績が知られていることが証明される。
3. 団体の運動競技者に対する認定審査基準:
① 渡米目的は申請する(競技)団体が団体種目に参加する
ことである
② 該当団体は必ず広く国際的に認知されていなければならない
該当団体種目は国際的な認知度のある競技団体の参加を必要とする
O1Aビザ
O-1Aカテゴリーは科学、教育、ビジネス、スポーツの分野で卓越した能力を持つ個人(芸術、映画、テレビ業界を除く)科学や教育ならばノーベル賞等、世界的に認知的評価のあるのもの、スポーツなら世界選手権やオリンピック等の世界規模の大会に出場というのが求められると思います。
私は幸いにもアジア大会に2回参加させて頂きましたが世界選手権やオリンピックは未出場なのでP1Aビザを申請しようと思いました。そのP1Aビザの申請にはボイドの会社でよく利用している弁護士
を紹介してもらいました。その中で必要書類があるからその都度揃えて送ってくれという事だったので、どのような書類が必要でどのような手順だったかを説明します。
① 非移民就労者のための請願書(書式I-129)。米国の雇用者が米国市民権移民局(USCIS)に提出する。
②米国市民権移民局による請願許可通知書(書式I-797)
③ 就労者がオンラインで記入・署名した非移民ビザ申請書(書式DS-160)。
この米国市民権移民局(USCIS)の認可をもらえなければアメリカ大使館でビザの面接の予約を取る事すら出来ません。そのUSCISに提出する請願書I-129というものがあるのですがそれを証明する
サポート書類集めがまさしく骨が折れる日々でした。USCISが必要としているサポート書類が下記の通りです。
1 適切な労働団体との協議書 ←ボイドの会社との契約書
2 米国の主要なスポーツリーグ又はチームとの契約書のコピー、もしくは、その個別競技では国際的に認知されているに等しいとの契約書のコピー(当該競技で通常そのような契約がある場合) ↑アメリカ馬術連盟の加盟証明書とアメリカ馬連の招待状
3 イベントと旅程の説明←自分の競技活動のプラン
以下のうち少なくとも2つを含む証拠書類
a. 米国のメジャースポーツリーグの競技会に、前シーズンに相当な頻度で参加した証拠
該当なし
b. 国の代表チームのメンバーとして国際競技に相当な頻度で参加した証拠
過去2回アジア大会の賞状等
c.大学対抗競技に米国のカレッジ又は大学の代表として、前シーズンに相当な頻度で参加した証拠
該当なし
d.米国のメジャースポーツリーグの役員又は競技の運営組織の役員が、競技者又はそのチームがどのようにして国際的に認知されたかについて詳述した書簡
該当なし
e.スポーツメディアのメンバー或いはその競技の専門家として認められている者が、競技者又はそのチームがどのように国際的に認識されているかについて詳述した書簡
過去2回アジア大会に日本代表として参加した証明書 ※日本馬術連盟から発行してもらいました。
f.その競技に国際ランキングがある場合、競技者又はそのチームがランキングに入っている証拠
FEIランキングに実績があるのでそれを引用。
g.競技者又はそのチームがその競技で重要な表彰又は賞を受けたことの証拠 JOC発行による過去2回のアジア大会日本代表選手としての派遣状
このようなサポート書類を全て英語で翻訳して提出しました。
ここには沢山の書類の中で作成した活動計画書を載せておきます。
この活動計画書だけは信頼できる英語が堪能な方に添削してもらいました。
そして、このビザにおける滞在期間は個人競技者 : イベント、競技会、又はパフォーマンスを完了するために必要な期間となっており最長5年間。
滞在延長: イベント、競技会、又はパフォーマンスを継続又は完了するため、最長5年間単位で延長。
最長期間: 合計滞在期間は10年間までとなっています。
他にもこの総合馬術の選手として私に関わって頂いた日本馬術連盟の役員様やボイドへの推薦状をご依頼したりと仕事終わりや休日の時間を使って作成していたので全部揃えて弁護士に提出した時はまだ認可が下りてないのに達成感さえ感じました。
コメント