移民局USCISへの申請から認可までの時系列
VISA取得に向けてという前回の記事では大まかに説明しましたが今回の記事では、時系列で弁護人グレン氏とのやり取りを詳しく記載しようと思います。12月4日に上司へ3月末での退職願提出。この意思表明をしなければ中途半端になると思ったので覚悟を決めてからVISA取得に向けて活動し始めました
まずこのVISA(査証)が手元になければアメリカで活動する事が出来ないですし、3月末で仕事を退職というゴールは決まっており、この3ヶ月間でVISAを手にいれるというハードルの高いチャレンジでした。
2024年12月14日、私はビザ申請のため、アメリカの弁護士であるグレンに2025年から2030年までの競技スケジュール案を送信しました。
Dear Glenn,
I have attached my updated competition schedule plan covering 2025 to 2030.
Please feel free to review it and let me know if you have any comments or suggestions.
Thank you for your time and support.
Best regards,
Kenta Hiranaga
するとすぐに、グレンから温かい返信が届きました。
Hi Kenta,
This is awesome, thank you. I usually send the USEF/FEI calendar and have you highlight your intended schedule, but you have taken it to the next level!
この言葉に、正直ほっとしました。自分で一から組み立てたスケジュールが、専門家の目にも「一段上」と映ったことは、大きな励みになりました。
しかし、続けてこんな依頼も届きました。
On a related note, I need a copy of your USEF membership card showing that you have completed your safe training. I must request a “No Objection” letter from USEF…
USEF(アメリカ馬術連盟)から「No Objection Letter(異議なし証明書)」を取得するために、SafeSportトレーニングの修了を証明する会員カードが必要とのこと。改めて、アメリカで競技をするためのハードルの高さを感じました。
ちなみにSafeSport(セーフスポート)とは、アメリカのスポーツ界で義務付けられているハラスメント防止・倫理教育プログラムのこと。
オリンピック競技を含むすべてのアスリートが、安全で健全な競技環境を守るために、受講が義務付けられています。
私もUSEFの会員としてこのトレーニングを修了し、その証明として会員カードが発行されました。
グレンから求められた追加書類(2024年12月16日時点)
- パスポートの顔写真ページの高画質コピー
- 受賞歴の証明(以下の大会の証明書+英訳付き)
- 2023年 杭州アジア大会(団体銀メダル)
- 2018年 ジャカルタアジア大会(団体金メダル)
- 全日本馬術選手権賞状等
- 日本の馬術連盟からのナショナルチーム選出&出場を証明する公式文書
- 雇用証明書
このやり取りの合間に、ボイド氏からも、力強い推薦状が届きました。その中の一文が、今でも心に残っています。
“Kenta is an accomplished Eventing rider who has already demonstrated exceptional skill and dedication…”
世界で戦うためには、単なる実績だけでなく、それをどう証明するか、どんな言葉で伝えるかが問われる——そんなリアルな現実に、ビザ申請を通して私は直面しています。
このようにして、「VISAを取得したらとりあえず大丈夫」と思っていたビザ申請は、実はスタート地点に立ったに過ぎませんでした。
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