2025年5月18日、ペンシルベニア州コーツビルにある広大な馬術競技場「プランテーションフィールド」にて、人生初の「タフマダー(Tough Mudder)」に参加しました。
この日の参加者は、ボイド、私、ボイドの長男NOX、次男のRioの4人。ボイドは友人とゆっくり進むグループに加わり、私はNOXとRioの子供たちと共に先行チームとして果敢にチャレンジ。
結果的に、これはただの運動ではなく、全身で「生きている」と感じる体験となりました。
タフマダーとは?

タフマダーは、2010年にイギリス人Will Deanによってアメリカで誕生した障害物レースイベントです。
軍の訓練を模倣した過酷なコースに挑戦し、仲間と協力しながら困難を乗り越えることをテーマにしています。
このイベントは、ただの競技ではありません。タイムは測られず、「完走」こそが目標。
泥、冷水、電気、水上渡りなど多種多様な障害が待ち受ける中で、他人を助けたり、助けられたりすることが前提にあるユニークなコンセプトです。
「一人でゴールするより、みんなで泥まみれになって笑うこと」の大切さを改めて感じさせられる、まさに現代版サバイバルアドベンチャー。
開催地:プランテーションフィールドの魅力
普段は馬術競技場として使われているプランテーションフィールド。
丘陵や森林が広がる美しいロケーションで、天候にも恵まれたこの日は、音楽やDJブース、フードトラックで大盛り上がり。
観客も多く、まるで夏フェスのような空気感がありました。
コース&障害物:主なハイライト
今回参加したのは約5kmの「5K」コース。初心者向けと言われるコースですが、その内容は決して甘くありません。
- Kiss of Mud(キス・オブ・マッド)
泥の下を這う名物障害。最初から全身泥まみれになり、スイッチが入る。 - Hero Walls
2.5mの木製壁を乗り越える。子供たちを押し上げ、自分はジャンプ&腕力で。 - Mud Mile
連続する泥の谷を乗り越える。何度も足を取られ、全身の筋肉が試される。 - Arctic Enema
氷水に飛び込む。呼吸が止まりそうになり、心拍が一気に跳ね上がる。 - Electroshock Therapy
ラストの名物。電気が流れるワイヤーを避けながらダッシュ。私はしゃがんで全て避けたが、来年は“電気浴びにいく”予定(笑)
NOX & Rioとの絆
小学生のNOXとRioは最初こそ遊び感覚だったものの、途中から本気に。
Rioは背が低いため難易度が高くなる場面もあったが、一度も弱音を吐かず完走。
家族で乗り越えるスポーツって、こういうのが理想だと心から思えた瞬間でした。
フィニッシュ後のご褒美
完走後には、参加賞として以下が贈られました:
- Tough Mudder公式Tシャツ
- メダル(年ごとにデザインが違う)
- バンダナ(参加回数ごとに色や番号が異なる)
黒いバンダナが初参加者、5回以上は赤、10回以上はゴールドという仕組み。
次は赤いバンダナを目指して、また出たいと素直に思えました。
タフマダーの文化:「10の誓い」
会場では「Tough Mudder 10 Commandments」と呼ばれる理念が掲示されていました。
その中でも特に印象に残ったのは、
- 誰かが転んだら、手を差し伸べる
- ゴールのタイムではなく、仲間との絆を誇れ
- 泥を恐れるな、楽しめ
という言葉。競技ではなく、“人間としての本能に挑む日”だと感じました。
筋肉痛?全く問題なし
唯一気になっていたのが筋肉痛。
しかし、日頃からのジムでの胸・背中・体幹・脚のトレーニングが功を奏し、翌日にはほぼ回復。
乗馬で培ったバランス感覚や体幹もこの日ほど活かされた日はないと実感。
来年への意気込みとアドバイス
来年は…
- 電気に“全部当たりに行く”スタイルでチャレンジ
- 泥や水を想定した軽量ランニングシューズ
- 水分補給&軽食持参
- GoPro持参で思い出を映像に残す
タフマダーは、泥だらけになることが「カッコ悪い」ではなく、「最高にカッコいい」イベントです。
まとめ
タフマダーは、自分の限界に挑戦し、仲間と一緒に乗り越える喜びを味わえる稀有な体験。
家族、仲間、自分自身と向き合う時間として、最高のイベントでした。
また必ず出場します。そして来年は、もっと“イカれた奴”になります。
Tougher than yesterday. That’s the spirit
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