🐎 Waredaca One-Day競技会レポート:ボイド4頭・私3頭で挑んだ春の一日

今回はメリーランド州のWaredaca(ワレダカ)で開催された1DAY競技会に出場しました。


📍 Waredacaとは?

Waredacaは、ワシントンD.C.から車で約2時間、メリーランド州レイトンズビルに位置する歴史ある馬術施設です。
📜 歴史と由来

  • **Waredaca(ワレダカ)**は1932年に設立されました。名称は
    “WAshington REcreational DAy CAmp” の頭文字を取った造語。
  • 元々はワシントンD.C.に住む子どもたちのための日帰りレクリエーション施設として開設されました。
  • その後、乗馬プログラムが中心となり、1940年代からは馬術施設としての活動が本格化。

🐴 現在のWaredaca

  • 米国の馬術協会(USEA)に公式認定された競技会場。
  • 初心者〜上級者まで対応した総合馬術(Eventing)の教育プログラムを持ち、子どもから大人まで幅広いライダーが訪れます。
  • USEA公式のホーストライアルや1DAYイベントが定期的に行われており、イベントカレンダーは年中びっしり。

🗺 地理とロケーション

  • メリーランド州 **レイトンズビル(Laytonsville)**に位置し、周囲は広大な自然と農地に囲まれています。
  • ワシントンD.C.から車で約1時間半〜2時間とアクセス良好。
  • 近隣にはオーガニックファームやチーズ工房、地元密着のクラフトビールブルワリーなどもあり、週末は観光にも◎。

🎉 イベントの雰囲気

  • Waredacaの大会はまるで馬術のお祭り
    • 会場にはフードトラックが複数並び、ホットドッグ専門店やカントリースタイルの軽食屋台が出店。
    • 地元のバンドが演奏することも多く、アメリカンカントリーな音楽が会場全体を包みます。
    • 馬術以外にも、引き馬体験やキッズイベントがあり、家族連れでも楽しめるイベント設計。

♻️ 環境と取り組み

  • サステナビリティ(持続可能性)に積極的な施設として知られ、以下のような取り組みを行っています:
    • 馬糞を堆肥にして地元の農家に提供
    • ソーラーパネルの設置
    • 再利用可能カップやストローの導入
    • 水資源の管理と節水設計

👨‍🏫 トレーニングと教育機能

  • Waredacaは**「馬術の学び舎」**としても高く評価されており、インストラクター陣は米国内でもトップクラス。
  • ジュニア向け合宿や、アマチュアライダー向け短期キャンプも開催。
  • イベント期間外でも、施設は通年オープンしており、レッスンや障害練習の利用が可能です。

🐶 ペットフレンドリー

  • Waredacaはペットフレンドリーな施設としても有名。競技会には犬連れの観客が多く、芝生エリアでリード付きの散策OK。
  • ただし、競技エリアへの無断立ち入りや、馬に接近しすぎることは禁止。ルールはきちんと守りましょう。

🏕 宿泊施設や観光案内

近くには Seneca Creek State Park や Sugarloaf Mountain といった自然豊かなスポットがあり、
競技ついでのハイキングや観光も可能。

会場から車で10〜15分圏内にB&Bや小規模なモーテルあり。


🚛 当日のスケジュール

この日は9:00から競技開始だったため、グルームたちは朝6:00に2台のトレーラーで馬を出発させました。
ボイドと私は4:00に出発し、現地到着後すぐにコースウォークを実施。

スタジアムジャンプとクロスカントリーの下見では、ボイドが持参した電動アシスト付きの自転車に2人乗り。
私はサドル、ボイドは立ち漕ぎスタイルで移動。掴まる場所も足を置く場所もなく、体幹トレーニングを兼ねたスリリングな下見になりました。下り坂ではかなりのスピードで走っており、このまま転倒したら2人とも競技前に大怪我だなと思いつつ、黙ってボイドの運転を信じました。


🐴 出場馬と準備

今回私が出場した3頭はこちら:

  • Rubix Cue(ルビー)
  • Barbe Cue(BBQ)
  • Lamorlaye(JIJI)

Rubix CueとBarbe Cueは、ボイドが2021年メリーランド5スターで優勝した名馬「One Cue」の子どもたち。
どちらも若く、将来が楽しみな馬たちです。

Rubix Cueは今回クラスアップしてのチャレンジでしたが、ドレッサージュでは落ち着いた演技を見せてくれました。
Barbe Cueもこの週に初めて騎乗して3回目でしたが安定感があり、素晴らしいドレッサージュ。
そして、次も競技週に初めて騎乗したばかりのLamorlaye(JIJI)も、柔らかな動きが印象的でした。


🏇 本番スタート:スタジアムからクロスカントリーへ

この日は3頭とも同じクラスへの出場だったため、1時間ほどの間隔があり、準備の余裕はありましたが、
スタジアムジャンプ終了からクロスカントリー開始までは約10分しかなく、非常にタイトなスケジュールでした。


🐎 Rubix Cueの走行:

  • スタジアムではやや物見をし、2つの落下
  • クロスカントリーでは下の写真の 障害6A(ステップダウン) でわずかに躊躇:

📸 6A:ステップダウンを含む複合障害

視覚的な切れ目と傾斜が若馬にとって難所となりやすい。


🐎 Barbe Cueの走行:

  • スタジアムジャンプ:クリアラウンド
  • クロスカントリー:非常にパワフルで、前半はコントロールに苦労。
    特にステップダウン→5歩のコンビネーションは4歩で通過。
    後半でようやく折り合いがつき、落ち着いてゴールへ。

🐎 Lamorlaye(JIJI)の走行:

  • スタジアムジャンプ:無事完了
  • クロスカントリー:
    ・前半のコンビネーションで2回拒止
    ・立て直してから後半の**サンカンロード(Sunken Road)**へ挑む

📸 14A〜C:ログ→ディッチ→ブラシの3連複合“サンカンロード”

最後のブラシ障害は歩数が合わず、2歩で思い切って飛びついたが、馬のポジティブさに救われた。


🤝 サポートの力とチームワーク

ボイドのトップグルームであるステファニーのサポートは圧巻でした。
ウォーミングアップでの声かけ、障害の指示、騎手への飲料サポートに至るまで、すべてがスムーズでプロフェッショナル。

そしてボイド自身も、出番の合間に動画を撮ってくれたり、的確なアドバイスをくれたりと、競技全体を通じて非常に心強い存在でした。


🐴 競技後のさらなる挑戦

競技が終わったあとは即帰宅。
驚いたのはそこから再び馬に騎乗したこと。

  • ボイド:12鞍(競技4+帰宅後1頭)
  • 私:9鞍(競技3+帰宅後1頭)

これが、ボイドがなぜ国際大会で活躍し続けられるのか、また、4スターから5スターまで複数頭騎乗し続けられる。その答えの一部を見た気がしました。


📊 競技結果はこちら!

🔗 Waredaca One-Day 2024:EventEntries公式リザルト


📝 まとめ

このWaredacaでの競技会は、
・馬の個性との向き合い方
・トラブル時の対応力
・チームワークと信頼
・そして自分自身の体力と集中力

あらゆる面で試され、成長できた1日でした。

次の競技ではもっと余裕を持って、より良いパフォーマンスができるよう準備していきます!

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